昔の家ではぬか床があるのが当たり前でしたが、共働きが主流になるにつれてぬか床の世話も難しくなってきているようです。
ぬか漬けは健康食ですが、自分の家で漬けている人は少なくなっているのではないでしょうか。
昔はホウロウや陶器の器にぬか床を作り、毎日かき混ぜていました。
捨て漬けなどと言って、野菜のクズを漬けてぬか床の調子を整えたり、唐辛子やミョウバン、からしなどで風味を変えたりしていました。
糠の酵素が体に良く、美味しい健康食として親しまれてきたのです。
最近、スーパーなどでも簡易ぬか床が見られるようになりました。
ポリ袋に糠が入っていて、すぐに野菜を漬けられるというものです。
冷蔵庫に入れられ、毎日かき混ぜる必要もないので、一人暮らしでも世話が可能です。
きゅうりを1日漬けておくだけで美味しい漬物になるので手間もかかりません。
きゅうりだけでなく、ニンジンやダイコンなどを漬けても美味しいですし、一年中楽しめる健康食です。